[はじめてでも] How to クラブ![安心]

最近、巷でよく聞く「クラブイベント」。

一度足を運んでみたいけど、どんな場所かも、何をする場所かもわからない。
一緒に行く人も見つからないし、不安…。
そんな話を、割とよく耳にします。
そこで今回は、よくある質問とその回答をまとめてみました。

※このテキストは以前に愛知のイベント団体「平和荘」の主宰でもあるHPPSさんが
 纏めて下さったテキストです。
 転載自由だそうですので、是非他所でもご利用ください。
 またHPPSさんにはこの場を借りて御礼申し上げます。

▼クラブってどんなところ?
DJが大音量で音楽を流し、客が音楽に合わせて踊る場所です。
イベントによっては生バンドがあったり、ゲストが出演したりします。

▼危なくない?
初めての人が「クラブ」と聞くと、「怖い場所」というイメージが少なからずあると思います。
なかには「違法なドラッグの売買が行われている」と思っている方もいるかもしれません。
実際はそのようなことはなく、安全で、誰でも安心して参加できる場所です。
外国人が「日本人はみな着物を着て、刀を差している」と思っているのと同程度のイメージ違いと考えてください。

▼一緒に行く友達がいません。一人では不安で…
一人でも問題ないです。
みんなで踊っているうちに、自然と会話が生まれ、その場で友達ができます。
自分で言うのもなんですが、不思議な空間です。

▼未成年でも参加できる?
デイイベント(昼間に開催されるイベント)なら、未成年でも参加できます。*(H.A.P!はデイイベントの為、未成年者の参加歓迎です。)
ナイトイベント(深夜に開催されるイベント)には、地方条例により未成年は参加できない場合が多いです。
もちろん、未成年は飲酒や喫煙をしてはだめです。

▼お酒は飲める?タバコは吸える?
会場内ではバーカウンターがあり、お酒を飲むことができます。
喫煙も、基本的に規制はありません。
狭い空間で大勢がタバコを吸うので、タバコが苦手な方は注意が必要です。
もちろん、未成年は飲酒喫煙をしてはいけません。

▼音は大きい?
イベントや会場にもよりますが、それなりに大きな音量で音楽を流します。
イベント終了後に、耳がおかしな感覚になってしまうこともあります。
スピーカーから離れれば当然音量は下がるので、大きな音が苦手な方は、フロアの後ろのほうにいると良いでしょう。
不安な方は、耳栓の用意をしておけば安心です。

▼ずっと踊っていて疲れない?休憩場所はあるの?
慣れれば、ずっと踊っていても割と大丈夫なのですが、最初のうちは疲れるかもしれません。
クラブには、踊るためのフロアのほか、後方にバーカウンターがあります。
疲れたら、座って休憩することができます。

▼踊るといっても、踊り方がわかりません。
ダンスのように決まった踊り方があるわけではなく、体の動かし方は自由です。
適当に体を揺らしている程度でもOKです。

▼オタ芸を打ってもいい?
周囲の人にぶつからないようであれば大丈夫です。

▼踊らず、音楽を聴いているだけでもいいの?
もちろんOKです。
フロアの後方か、バーカウンター周辺がのんびりできます。
でも、どうせなら体を動かしたほうが楽しいです。

▼荷物はどうすればいい?
会場によっては、クロークやコインロッカーが設けられている場合もありますが、基本的に荷物の置き場はないと考えて下さい。*(H.A.P!の会場はコインロッカーを設置しております。クロークも用意しております。)
貴重品等は身につけるのが基本なのですが、激しく体を動かしますし、人とぶつかることもよくあります。
落としてしまうと、フロアは暗いため、見つけるのに苦労します。
また、大勢で踊っているので、落としたら大抵踏まれてしまいます。
なかには会場の隅にこっそり置いておく人もいますが、周囲の邪魔になる、踏まれて悲惨な状態になる、盗難の危険性がある等、色々あっておすすめできません。
荷物はできる限り少なくしましょう。

▼持っていったほうがいいものは?
・財布…入場料のほか、入場後もドリンクを飲むのにお金がいります。あまり大金は持っていかないほうが良いでしょう。
・サイリウム…コンサートでおなじみの、折って光らせる棒です。クラブでもあったほうが楽しいです。
・扇子、タオル…会場は冬でも暑いです。体を動かせばなお暑いです。
・名刺…クラブは社交場でもあります。名刺を交換する機会も多いです。
・耳栓…前述の理由より。

▼フライヤーって何?
イベントを宣伝するためのチラシのことです。
イベントによっては、持参して受付で見せると、入場料が割引になる場合もあります。
フライヤーは、同系のイベント会場や、特定のショップ等で配布しています。

▼入場料のところに書いてある「WO1D」ってなに?
「WithOut 1Drink」の略で、入場時、入場料以外に1ドリンク分の料金(通常は500円)が必要になります。
「W1D」とあれば、表示の入場料に1ドリンク分の料金が含まれています。
この料金を支払うことにより、入場時にドリンクチケットが1枚もらえます。

▼ドリンクチケットってなに?
入場時、受付でお金を払うと、電車の切符のようなものがもらえます。
これはドリンクチケットといって、バーカウンターでドリンク1杯と引き換えることができます。
2杯目以降は、普通にお金を払ってドリンクを注文します。
(再度、1~2枚のドリンクチケットを購入するシステムのクラブもあります。)
ドリンクチケットは小さく紛失しやすいので、早めに使ったほうが良いかと思います(特にコスプレ参加の方)。

▼飲食物の持ち込みはできる?
できません。
飲み物は、クラブ内のバーカウンターで購入しましょう。
初心者の方が、知らずにペットボトル飲料を持ち込んで、スタッフから注意を受ける姿をよく見かけます。気をつけましょう。

▼会場に着いたけど…会場のクラブがありません!
「確かに会場はこのビルにあるはず…でも看板がどこにもない…」
実際のところ、クラブの多くは、案内の看板がほとんどありません。
なかにはビルに入って、クラブが存在する階まで行って、初めて看板が掲げられている場合もあります。
事前に地図サイト等でしっかり場所を確認し、合っていたらとにかく建物に入ってみてください。

▼早速会場入り!…まずどうする?
受付でお金を払い、ドリンクチケットを受け取って、いざクラブの中へ!
…さてこれからどうしようか。
コスプレの人は、指定された場所で更衣を行いましょう。
トイレを使って着替える場合は、ほかに使いたい人がいることも考えられますので、迅速に行いましょう。
フロアでは、一番前でDJがプレイしていて、前のほうほど激しく踊っていて、後ろのほうではお酒を飲みながらまったり聴いている人が多いと思います。
とりあえず、適当な空間をみつけて、体を動かしてみましょう。
最初は戸惑うかもしれません。でも次第に体が自然に動くようになり、やがて周囲の人たちと軽い会話など交わすようになるでしょう。
イベントが終わる頃には、フロアにいる皆が仲間になっているかも…!!

▼再入場はできる?
イベントによります。
自由に再入場できる場合もあれば、再度入場料がかかる場合や、1ドリンク料金のみかかる場合もあります。
再入場できるイベントの場合は、手にスタンプを押してもらえます。これを受付で見せれば再入場できます。

▼コスプレはできる?
コスプレができるかどうかは、イベントによります。
事前にフライヤーやイベントサイト等で確認しておきましょう。

▼コスプレで参加する際の注意事項は?
クラブでのコスプレは、コスプレイベントや同人誌即売会でのコスプレとはかなり条件が異なります。
おもに以下の点に注意する必要があります。
★大抵の場合、更衣室はなく、トイレでの更衣となります。
そのため、狭く、暗く、床も綺麗ではない場合が多いです。
また、ほかのコスプレイヤーや、普通にトイレを使用したい人のことも考えて、なるべく迅速に更衣を行う必要があります。
★基本的に、荷物を置いておく場所はありません。
着替えも含め、荷物は身につけておく必要があります。
★衣装が破損する恐れがあります。
クラブは、大勢がひしめきあって踊る場所です。
当然ながら、衣装が破損する可能性があります。
破損まではいかなくても、汗や会場の汚れで結構汚れてしまいますので、一張羅は避けたほうが良いです。
★会場は狭いです。
あまり重装備なコスプレをすると、周囲の迷惑になります。
また、長物や鋭利な小道具は、他人にケガをさせる原因になります。
そしてなにより、重装備では踊りにくいです。
…以上のような点を考慮して、できる限り軽装なコスプレをお勧めします。
イベントにもよりますが、あらかじめ自宅からコスプレを着て、わからないように上からコートを羽織って会場へ出向くのもありです。
これなら、会場へ着いたらコートを脱ぐだけですみます。
詳細のルールはイベントごと異なりますので、フライヤーやイベントサイト等で必ず確認してください。

▼コスプレ参加するメリット
はっきりいって、コスプレは私服よりずっと踊りにくいのですが、メリットもあります。
たとえば、自分がコスプレしているキャラクターに関する曲がかかった場合、一時的にフロアの主役になることができます。
ステージに上がることができるイベントもあります。
イベントによっては事前にリクエストができる場合もあるので、あらかじめそのような曲をリクエストしておくのも手です。
そしてなんといっても、コスプレで踊るのは楽しいです。

▼写真撮影はできますか?
イベントによって異なります。イベントサイト等で確認しましょう。
ただ、クラブは暗く、混雑しているので、あまり写真撮影には適していません。

▼落とし物をしてしまったら…
まず、受付のスタッフに連絡しましょう。
会場の広さは限られていますので、会場内で落としたのであれば、いつかはでてきます。
イベント中に音楽を止めて探すわけにはいきませんので、大抵はイベント終了後に発見されます。
ただし、皆に踏まれて悲惨な状態で発見されることを覚悟して下さい。

▼その他、具体的にやっちゃいけない点とかありますか?
未成年の飲酒など、明らかに違法なことは置いておくとして…
・飲み過ぎて、周囲に迷惑をかける
(結構見かけます。倒れたり、他人に絡んだり、嘔吐したり、とにかく迷惑です。)
・必要以上に、高頻度に大声を張り上げる
(叫ぶべきところで叫ぶのはOKです。)
・更衣などでの、長時間のトイレ占拠
(本当に使いたい人が、非常に困ることになります。)
・飲食物の持ち込み
(禁止です。)
・邪魔になる場所での座り込み
(クラブは混雑します。休憩は邪魔にならない場所で。)
・周囲の人にぶつかる危険性のある場所での、激しい動作
(腕を振り上げたところで人に当たった場合、殴ったのと同じことになります。)
・物を投げる
(サイリウムを勢い余って吹っ飛ばさないように注意してください。結構な勢いで飛んでいきます。)
・フロアの前のほうで、体を動かさずじっとしている
(盛り上がりの妨げになります。静かに聴きたいなら後ろのほうで。)
基本的には、一般的な常識と、摂理ある行動を取って頂ければ良いかと思います。
たとえば、体を動かしていて隣の人とぶつかることは、混雑したフロアではよくあることです。
その際は、ちゃんと謝るようにしてください。
クラブイベントの場合、こと細かなルールは明記されず、多くは「場の空気」によって成り立っています。
テンションが上がるのは結構なことですが、くれぐれも羽目をはずさないように注意してください。
特に初参加の場合は、とりあえず周囲を見て、人の動きを真似するくらいが良いと思います。

「クラブイベント」は、どちらかというと、イベントというよりパーティーに近いです。
同じ趣味を持った人間が集まり、音楽に合わせて踊っているうちに、会場内には自然と一体感が生まれます。
イベントが始まる前は知らない人ばかりでも、終わる頃には皆で手をとりあって踊っている…そんな感じです。
自分で書いていても、本当に不思議な空間だと思いますね。
足を運ぶのが不安な方も、ぜひ一度、思い切って参加してみて下さい。
きっと、楽しめるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください